未来へつなぐ輝ける徳島の創造

はじめに

1957年5月6日、「青年は高度社会への推進力であり、祖国日本の生成発展への道もまたわれわれ青年の双肩にかかっています。」との設立趣意書を掲げ、全国で123番目のLOMとして徳島青年会議所は誕生しました。徳島青年会議所はこれまで60年間にわたり、 徳島の地域リーダーとして「明るい豊かな徳島」を創るため、英知と勇気と情熱をもって活動並びに運動に邁進してまいりした。諸先輩方が築いてこられた、この60年間の軌跡や想いに対し、深い感謝の意を表すとともに、必ずや次代へ引き継いでいかなければならないという責務を改めて身に感じております。

一般社団法人 徳島青年会議所
第61代理事長 北島 誠祐

60周年を会員資質向上の機会とし、心をひとつにする~感謝の心と希望を持ってメンバー全員で関わる60周年~

近年徳島青年会議所では、会員拡大への注力が功を奏し、四国において最も多い会員数を誇る青年会議所となりました。しかしながら一方で、平均入会年数が概ね3年となってしまい、私を含め理事構成メンバーの経験も昔と比べ、浅くなってきてしまっているのが現状です。私たちは青年会議所の組織運営や本質を理解し活動、運動ができているのか。そしてそれを未来へ引き継いでいけるのか。本年度、徳島青年会議所が60周年を迎えるにあたり、これまでの歴史と共に諸先輩方が築き上げてきた功績を改めて知り、現在を直視したうえで、地域の未来を描ける青年経済人として一人ひとりが更なる成長の機会として前向きに地域のために活動、運動を行っていかなければなりません。それは決して正副メンバー、理事メンバーだけで成し遂げるものではありません。徳島青年会議所メンバーが一丸となり成し遂げなければ、たとえ盛況に終わったとしてもそれは意味がないものと考えます。これまで徳島青年会議所を築いてきたシニアの諸先輩方、関わってこられた皆様、そして私たちを育んでくれたこの地域の全てに感謝と、未来への希望をもっていだたけるよう全員で全力を尽くします。

これからの徳島青年会議所へ
心を向ける会員拡大と人材育成

青年会議所としてできることはなにか。現在、経済団体やNPOといった地域に貢献する団体が多数存在し活発に地域で活動を行っており、「青年会議所しかなかった」時代から、「青年会議所もある」時代へと一般世間からの期待や認知も変化してきています。その中で青年会議所とは何なのかを考えてきました。青年会議所は40歳までという限られた期間の中で「明るい豊かな社会の実現」のために修練・奉仕・友情の三信条のもと、市民や産官学と連携、協力し行い、地域への貢献活動、自己トレーニングのための活動を活発に行うことで地域と市民が事業を通してメンバー同士、市民との想いや絆といった目に見えない価値に気付かされる団体です。この目に見えないものこそ青年会議所の魅力であり大切なものであり、それを受け継いでいくことでメンバーの一人ひとりが成長し、地域の貢献と発展につながると考えます。そして、まちづくりの協働、協創するファシリテーターこそが青年会議所の役割であります。これからの地域を支える気概と、責務をもった青年会議所のメンバー一人ひとりの成長がなければ、地域の発展はありえません。青年会議所というこの組織の中で培った組織運営の手法を各々の会社へ持ち帰っていただき、地域の支えとなる企業の更なる発展が、この地域の発展へと導いてくれるものと信じております。そしてその志を同じくし、共に歩んでいく仲間達は必要不可欠な存在であり、新たな仲間達を迎えつつ、さらに産官学のみならず地域で活動する様々な企業や団体とともに、互いに尊重し刺激し高めあえる存在として徳島青年会議所が必要な存在となりつづけなければならないと感じております。

未来と希望を描く中長期計画

青年会議所の活動の目的は「明るい豊かな社会を築き上げる」と綱領にあります。その目的を達成するため、単年度制組織による各青年会議所はその年の理事長所信、基本方針の下に様々な活動や運動を展開しています。この不連続の連続である組織が故に、対内外において情報の伝達が不十分となり、これまでのノウハウや想いをうまく継承ができず、継続される事業が本来の目的から変化、形骸化してしまう可能性を秘めています。このような問題を解決するためにこれからの徳島青年会議所の会員が共有し進むべき方向性としての中長期計画があります。この中長期計画は、具体的手法ではなくあるべき姿をあらわしています。そしてその本質は不可変的であり、性質は可変的であり、各分野を調査し現状把握を行ない、ブラッシュアップすることで、より確立されたものになっていくと考えます。徳島青年会議所が中長期的な視野をもつことで、より大きな運動の展開を進められるものと考えます。そして中長期計画が次年度以降の運動のベクトルとなり、未来の地域の発展に向けての道標となります。次の10年へと向けた、その道標を本年は策定いたします。

心をよせてもらえるまち、徳島へ~徳島の魅力を発信のできるまちづくり~

これまで徳島青年会議所は60年にわたり徳島のまちづくりを市民とともに取り組んできました。諸先輩方が構築されてきた事業はそのどれもが素晴らしく、地域に大きな影響を与え、現在も継続して開催されることで、市民に活気と経済に影響を与えてきました。地方創生がさけばれる今、各自治体も存続をかけて、様々な取り組みを始めようとしています。この徳島においても地域の良さを改めて見直し、それを観光資源として活用することで地域経済を大きくする取り組みが必要であると考えます。それには徳島に住む私たちが徳島に愛着をもたなければ、どのような事業を開催しても県外客はおろか県人にも魅力を感じてもらえません。本年度のまちづくり事業は60周年記念事業として開催をします。郷土愛をもって、その資源を活かした魅力ある事業を県内外に発信することで、多くの県 外客が訪れるのではないでしょうか。そして、それら県内外の方々による様々な波紋が徳 島の経済に影響を与え、地域の活性化に繋がっていき、持続可能な経済活動の一助となれ るようにします。

若者が働きたいと心をよせる徳島

現在地方では、進学・就職・転職時に大都市圏へ「若い人財」が流出している上、少子高 齢化が加速しています。しかしながら徳島は四国の正面玄関口とも言える地理的な条件や、 豊富な自然環境に魅力を見出し、起業して定住する神山のような事例もできてきました。これからの徳島には、徳島という地で働く魅力を大きく発信し、進学のために若者が県外 へ出て行ったとしても、その後の就職は地元へ戻って働きたいと思えるそんな「人財」あふれる地域づくり、人づくりが求められているのではないだろうかと考えます。地元で働く、働きたいという想いを抱くには、自らの進路を自分自身で考える時期にこそ必要であると確信しております。私たち徳島で働く青年経済人としてできることは、徳島の環境とそこで活躍している企業の魅力を、若者の心に届く事業を行い、活気溢れる徳島の創造を目指します。

結びに

私たちは真剣に生きることで様々なものに感応、感化することができます。JAYCEE として主体性を持ち、利他の心を常に忘れず活動することによって、変化をもたらす渦の中心となれると確信しております。働く職場や家庭、自身と関わるあらゆる人たちに良い影響を与え、さらには地域社会へと伝播、波及していき、地域社会の人たちが幸せを感じる可能性を秘めております。その実現のためには、どんなに素晴らしいことを行ったとしても、発信、伝播、提言がなされなければなりません。この60周年の節目の一年間で徳島青年会議所が家族、企業、地域の物心両面を幸福に出来る渦の中心となるように理事長としての務めを完遂してまいります。

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