理事長メッセージ
小倉理良

はじめに

一般社団法人徳島青年会議所は、今後も地域に必要とされる組織であり続ける為、諸先輩方から受け継がれてきた歴史と伝統に敬意を払うと共に、時代の変化に応じた成長を遂げていく責務があります。 2016年度は1年後に設立60周年を迎える準備の年。その中で重要になってくるのが会員拡大です。 同じ意識、同じ方向性を持ったメンバーを増やしていく事が、100年先まで存続する組織の構築に繋がると考えます。 地域社会と共に成長していくためには認知度の向上、ブランドイメージの確立を図っていかなければなりません。 JAYCEEである事に誇りを持ち、徳島県、徳島市の方々に存在意義を示していきたいと考えています。 「明るい豊かな社会」の実現を理想とし、責任感を持った社会的リーダーを志す「品格ある青年」であると自覚し、精一杯努力を惜しまず活動する所存でございます。 2016年度の組織運営をしっかりと行い、次世代に引き継いでいきたいと思っています。

一般社団法人 徳島青年会議所
第60代理事長 小倉 理良

徳島JCブランドの構築

ブランドの構築とはブランドアイデンティティをより多くの人に知ってもらうことです。 この作業は地道で一朝一夕では成し得ません。まずは50有余年もの長きにわたり、敬愛してやまない諸先輩方が積み上げて来られた歴史を改めて学び、徳島青年会議所の存在意義をメンバー全員が共に再認識する必要があると考えています。 青年会議所とはどうあるべきか?「明るい豊かな社会」とはどのようなものなのか?目的達成の為に、自らはどのように考え行動するべきなのか?一人ひとりがそれらについて改めて真摯に考え、JAYCEEとしてのプライドを持つことで行動が変わり、責任感が生まれます。 そしてその責任感は団体としてのブランドアイデンティティへと昇華していくのです。全員が同等の意識、知識を有し、「明るい豊かな社会」実現の為、質の高い活動を展開する団体であり続けること。これこそが2016年度、私が構築したい「徳島JCブランド」であると考えています。 メンバーの資質向上と質の高い活動を展開するための機会を創出し、今後も地域社会から必要とされる組織であり続けるための組織運営を目指します。

情熱を持った会員拡大

近年各種団体の会員数は減少傾向にある中、ここ数年一般社団法人徳島青年会議所の新入会員数は目標人数を上回り、順調に増加しております。設立60周年が1年後に控えている今、この良い流れを継承し、より一層の魅力ある会員拡大を実行していく必要があります。会員拡大の結果は、我々の運動に対する社会の評価そのものであり、我々の活動の最もわかりやすい成果でもあるのです。JCの最大の魅力は単年度制である事と国際組織である事だと私は思っています。任期が1年であることは、より多くのメンバーに理事構成メンバーを経験できる機会があるということになります。理事構成メンバーになれば、それぞれの役職に対して責任感が生まれ、今までとは違った物の見方や考え方ができるようになります。それこそがJAYCEEとしての成長であり、志高いJAYCEEの集団であるからこそ魅力ある会員拡大が可能になるのです。また近年では日本国内はもとより、カンボジアや台湾といった海外との繋がりも深まってきています。海外との交流を通して自国を見つめ直し、海外の風土や文化を知る。目的を持って臨めば、国際交流は今までの自らの価値観を大きく変える可能性を秘めています。JCという団体には自らが望めば日本中、世界中と繋がることができる土壌があるのです。メンバー一人ひとりが青年会議所の魅力を正しく伝え、志高いJAYCEEとして、一人でも多くの同志を増やすため、情熱を持って会員拡大に取り組んで参ります。

JC運動から発信する政策提言

青年会議所は地域社会のリーダーであるが故に、政策提言をしていくべきであると考えています。2015年6月に選挙権年齢を「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げる改正公職選挙法が成立し、2016年7月の参議院議員選挙より適用されると同時に徳島と高知の選挙区を統合する「合区」が導入されます。そのような背景から、改めて政治に着眼しました。近年の投票率低迷、若者の政治離れは現在の日本が抱える、解決すべき喫緊の課題です。例えば衆議院議員選挙投票率年代別推移を見てみると、今から約25年前、平成2年に行われた、衆議院議員選挙での20代の投票率は57.8%、30代の投票率は76.0%であったのに対し、平成26年に行われた衆議院議員選挙では20代の投票率は32.6%、30代の投票率は42.1%と大きく下落しています。人心から乖離した政治が今後一層若者の政治離れを誘発することが懸念されます。これは若者の政治に興味を示さない有権者にも問題があると考えています。2016年度徳島青年会議所では、政治家と有権者の間に立ち、選挙がいかに我々の生活に密接に関わっているかを発信していくと同時に、継続的に投票率向上を目指す環境を作ることで、若者の政治に対する意識改革の一助となる事業を開催致します。

まちが活性化するまちづくり

1949年(昭和24年)、共に向上し合い、社会貢献しようという理念のもと、青年有志により設立された東京青年会議所の理念は瞬く間に日本各地に広がり、現在では全国に697LOM、徳島県に7LOMの青年会議所があります。各地の青年会議所は「修練・奉仕・友情」の信条のもと、まちづくりを実践し、多くの社会的課題に対して積極的に取り組んでいます。また、世界的組織であり、100ヶ国以上の国で展開され、国境を越えた交流や環境保全など世界を舞台に様々な活動を展開しています。徳島県は日本で123番目に誕生して以来、58年間あらゆる形で地域社会の活性化に寄与してきました。まちづくりの戦略は様々あるように思います。ここ数年徳島青年会議所では市街地中心部での事業を行って参りましたが、2016年度は少し着眼点を変え、徳島市の各地区の活性化に注目したいと考えています。近年は、町の商店が姿を消し、郊外の大型施設に人が集中しています。また隣近所との関係は希薄で災害時における初期対応が遅れる原因にもなっています。このような現状を鑑み、徳島市内にある各地区の魅力を個々に引き出し、それらを発信することで徳島市全体の活性化に繋がる事業を実施します。これにより地域内のコミュニティが密になり、相互の信頼関係を構築することで近隣住民の助け合いの精神の醸成に繋がります。地方から自律的で持続的な社会を形づくる事で、日本の活性化、社会問題の解決に繋がります。

魅力溢れる青少年育成

戦後から今日に至る日本の青少年を取り巻く環境は大きく変化しています。かつてのような自然と触れ合い、仲間との時間を共有できる場所は姿を消しつつあります。また、少子高齢化による人口減少への対応は急務であり、今後はグローバルな観点からも、青少年の育成が必要になってきます。少子高齢化による人口減少は、労働人口の減少に直結します。企業は外国人労働者の雇用を積極的に行うようになり、2014年度の外国人労働者は約79万人と10年前の約31万人と比較すると約2.5倍まで増加しています。また円安の状況が続いていることもあり、2014年度に日本を訪れた外国人観光客数は過去最高の約1300万人で、これも10年前の約610万人と比較すると2倍以上増加しています。様々な要素が複雑に絡み合っているため、一側面だけでは判断できません。しかし日本の外国人労働者数や外国人観光客数の増加は顕著であり、いかに我々を取り巻く日本国内の環境が大きく変化してきているかは明白です。このような激動の厳しい社会を生き抜いていく為の術を、未来を担う青少年に学ばせることは我々の責務であると考えています。「地方創成」に向け日本全国で様々な施策が模索されている昨今、2016年度、徳島青年会議所は「ひとの創成」をキーワードに事業を実施します。今後徳島を牽引していく青少年に国際交流を含めた、仲間との時間を共有できる場所を提供することで、他国と日本の共通点、相違点、類似点などを実感し、その中で日本人としての行動や言動を学んでもらいたいと考えています。強い心と積極性を持ち、自分の考えを自分の言葉で発せられる機会を創出することで、魅力あふれる青少年が育成されると確信しています。

おわりに

1957年(昭和32年)に一般社団法人徳島青年会議所が発足してから、諸先輩方からの「想い」を受け継ぎ、未来に繋げて行く為にすべてに対して全力で取り組みます。自分の立ち振る舞いや言動に責任を持ち、驕らず情熱をもって正面からメンバーと向き合っていく覚悟です。私一人では出来ることは限られていますが、LOMメンバー全員が一丸となれば、可能性は無限大に広がると信じています。時代の変化とともに意識を変え、一歩ずつ前進していくことが地域を変えていくのです。私は、JAYCEEとしての前向きな活動が「徳島の明日」を輝かせるものと信じています。

徳島青年会議所