理事長メッセージ
理事長所信
徳島青年会議所 理事長所信
はじめに
日本の青年会議所の理念や使命はJCICREEDやJCIMISSION及びJC宣言など普遍的なものと、各地の青年会議所が毎年発表する理念、スローガン等の地域性を反映したものがあります。歴史や経緯は違えども、その時代を生きる青年が自分達のまちを誇りに思い、明るく豊かで魅力あるものにするため掲げてきた点において意義は共通しています。それらは理想を言葉にしたに過ぎないのでは無く、本来その立場に相応しい能力を備えた青年は国家や地域社会を正しく導くリーダーとしての責務を担うべきであるという自覚を促しているはずです。ならば、我々は今一度その意味を正確に読み取って基本原則を見つめ直し自分自身の役割を確認しましょう。
確かに今の日本国内は低成長の時代が続き、頻発する災害にも足元をすくわれ物心両面で後退的な傾向が強まっています。社会を支える責任世代としてこれからを生きる青年にとっては、かなり困難な状況であると言わざるを得ません。しかしどんなに時代や局面が厳しくとも正しい理念や使命感から生み出される青年の力強い歩みが前向きな変革を生み出すということを、徳島の地においてもはっきり示していく必要があります。それが我々JAYCEEの存在意義であります。
徳島青年会議所 理事長
萱谷 和也
メッセージ
明るく希望にあふれた 未来のために
メッセージ1
まちづくり

我々のまち徳島には豊かな自然を始めとして、優れた人材、地域を代表する産物や伝統的な文化などのまちの魅力が溢れています。その魅力をまちづくりに生かそうと、現在までに様々な取り組みが各種機関、団体の手によって行われ、徳島青年会議所も主要な担い手として多くの時間と資金を費やして来ました。ただ、その多くは残念ながらまだ十分な価値を生むに至っていないように感じられます。価値を増幅させるために、全ての関係者は組織間において協調的な政策の下、互いに協力することがとにかく大切であると理解する必要があります。何より我々自身が教訓とすべきことです。

この点を踏まえて、今年度は既に一度は光が当てられたまちづくり事業を見直して、それをさらに発展させるために必要な検討や提案をした上で新たな事業を実施していきます。対象は徳島青年会議所が過去に手がけた事業と他団体が実施しているまちなか活性化事業となります。もちろん一言で見直しと言っても我々だけの作業で完結出来るわけではありませんので、関わりを持つ様々な人達との協働してお互いの立場を理解し乗り越えていかなくてはなりません。長い歴史と青年経済人としての柔軟な視点を持つ我々だからこそ出来る取り組みを、事業規模の拡大も含めて推し進めてまいります。同時に、事業で得た人のつながりを今後も活用出来るように関係性の構築も図ります。

徳島青年会議所が効果的なまちづくり事業を行うことによって、これからの徳島を担う人達の郷土に対する理解と愛着が深まると共に未来の徳島に希望を持てるような意識醸成がしっかりとこの地に広がっていくことを強く望みます。

メッセージ2
まちの声

この徳島市に住む約26万人の人達は、自分の住むまちの現状やこれからのことをどう思っているのでしょうか。住民の声を集めてまちづくりや政治及び政策に反映させる手法は近年少しずつ増えてきて、今ではタウンミーティングやアンケート、もしくは公開討論会などが行われるようになりました。まちづくりへの住民意識の向上といったメリットや手続きの煩わしさや公正な声の汲み上げが難しい等のデメリットがそれぞれにありますが、選挙以外での数少ない住民の意思表示の手段といえます。これらの手段を社会に知らしめ普及させることは、JCの重要な役目であり、徳島においても我々が率先して取り組むべき活動です。

この認識を元に我々は各地の事例を把握して徳島の現状を調査していきます。手順としては、まず行政やその他団体が現在のところ地域においてどれだけ量的に住民参加の機会を設けているかを明らかにしていきます。その結果を元に2013年度の時宜を考慮して適切な内容と時期を抽出・検討し、徳島のまちに実際に当てはめて住民の声を集めることに取り組みます。徳島青年会議所として今まであまり手がけてこなかった分野の活動になりますが、実施事業から得られた内容をまとめて地域の声をまちづくりにつなげて行きます。そして今後の徳島青年会議所の活動にも反映させていきます。

メッセージ3
こころづくり

日本人の素晴らしい徳目として中庸、協調性、思いやり、忍耐力などがあります。それらは従来から国際的にも日本人の文化として認識され徳島においても人々の心にしっかりと宿っている精神文化です。本来なら日頃から育まれ発揮されるべきものですが、この当たり前の「こころ」の危機が叫ばれて久しくなります。つまり日本人が従来備えていた大切な価値観が失われつつあるという訳です。文化としての正しい徳を育み精神的な後退を防ぐための教育的試みは様々あり恒常的に各地で行われているので、参考とする事例は多く存在します。 しかし、大切なのはまず我々JAYCEEがより若い世代の人達に伝えるべき事とそれに必要なスキルが何なのかを自覚することです。また科学的・客観的な見地からの事業の正しさを担保するために、外部団体と交流して専門的な指導を取り入れていきます。これらの十分な準備を前提として、2013年度は多くの青少年を対象に人として必要な徳目を備えることを目的とした事業を行いはっきりとした成果を残すことを目指します。 徳島青年会議所が教育事業を手がける意義はどこにあるのか。そんな根本的な問い掛けに対して「我々の力により青少年にひとつでも多くの正しい気づきや学びを与えて、これからの徳島を担う人材にしていくこと」という答えがメンバーの共通認識となるようにしていきます。

メッセージ4
人財育成

JCでは長きにわたり指導力開発をテーマとして人材育成を実践することを活動の柱として位置づけてきました。JCの存在意義のひとつであるので当然のことですが、具体的にはリーダーシップを向上させる専門の組織を抱え、毎年のように新しい育成プログラムが作られてきました。質量共に申し分のない仕組みを背景として組織のリーダーたるべく、また地域に貢献できる人間力あふれる人材の拡大と成長を目指して活動を行ってきた結果、人格及び能力にすぐれた多くの人間を生み出し現在に至っています。ただし多いとは言っても全国のメンバーの中でその恩恵を受けているのは一部に限られます。

地方都市で活動する我々はその知見に接する機会にあまり恵まれません。このような格差を是正するべく、まずLOMメンバーを対象にして主に例会にて技術的に有益な各種の育成プログラム等を実施して人材としての資質の底上げを目指します。

また、徳島のJAYCEEは前提として、徳島という地域においてリーダーシップを発揮していくことに鑑みて、地元文化や風土を元にした精神面での拡充という観点から四国徳島の伝統的文化である「阿波踊り」や「おせったいの心」などを学び直します。特に新入会員にとっては新鮮な経験となることでしょう。このことがメンバーの地域社会対する思い入れの増進にもつながり総合的にJAYCEEとして積極的に成長していく1年間になることを期待しています。

メッセージ5
組織の在り方について

徳島青年会議所は設立以来56年の間、徳島市に拠点を置く県都LOMとして活動して来ました。すなわち地域を率先して主導していく立場にあり、四国内に同じ立場のLOMは他に3つしかありません。それだけに我々の四国内の青年会議所における存在感は大きいものがあります。日頃から徳島ブロックを支えるだけでなく、四国地区の主要な会議所として責任を果たし、ひいては日本まで。もちろん、その大部分は今の現役世代ではなくシニアクラブの先輩達が長い時間をかけて築き上げてきた立派な成果であることを我々は常に意識する必要があります。

2013年度が始まれば徳島青年会議所は一般社団法人となり、組織の最適な在り方や進化について考えるよい機会となります。従来の制度の中で時代に合わないものは当然見直しをかけ新しいものに変えていきます。もちろん中には変わらない、あるいは変えてはいけないものもあるでしょう。例えばそれは組織が今まで得てきた信頼や功績や地域社会との関係、人のつながり等です。我々はこれからも単年度制を前提としながら守るべき徳島青年会議所の文化を明確に意識して、LOM運営を滞りなく実行し次の世代に引き継いでいきます。

メッセージ6
おわりに

どれだけ国や社会の環境が厳しくても時間は流れを止めません。よってこの国のいわゆる「失われた20年」を取り戻すことは出来ませんが自分の人生までそれに合わせて後退させることはありません。また、この日本は国際的に見ればあらゆる面で非常に恵まれた国であり、私達はそこに生きていることを理解することも大切です。それほど悲観することなく人生を送ることが可能な場所だということです。それに青年会議所活動には卒業がありますが、社会開発や指導力開発あるいは奉仕修練友情といったJCの骨子は、終わる事無く続けることが出来ます。JCで得たものはJC内で消化するのでは無く、卒業後も社会に良い影響を与えるために活用していくべきなのです。

いつまでもJAYCEEとしての誇りを胸に、正しい考えを持って多くの人と強いつながりを築き広げて、まちの明日を希望あふれたものにして行きましょう。

徳島青年会議所